ぼくが「うつ」から旅立つ日

辛く苦しいうつ病を克服し、健康・幸福・豊かな人生を送るための秘訣をお伝えします。

デパスはうつ病の薬じゃないの?体験を通して感じたこと

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前回の投稿では、
精神疾患の投薬治療に用いられる
薬の概要について紹介しました。

自分では、
精神疾患の治療に関わる薬の調査のおかげで、
投薬治療ではどのようなことが大切か、
何の目的で、どのような薬が使われるのかが、
よく理解できました。

ただ、数多く製品化されている薬について
具体的に調査するまでには至っていないので、
紹介した薬の中には、
カテゴリー分類に疑問を持った薬もありました。

その一つにデパスがあります。

なぜこの薬をあげたかというと、
自分にとっては思い出深い薬だからです。

実は、精神疾患で初めて処方された薬
忘れもしない、このデパスでした。

てっきりデパス精神安定剤として
自分に処方された薬だとばかり思ってきました。

それなのに、前回の調査では
デパス睡眠薬とされています。

一体どうなっているのだろう?

というわけで今回は
デパスについて調べてみることにしました。

デパスは実際に服用した経験のある薬ですので、
処方に関することや、副作用、依存性等についても
実体験をもとに紹介したいと思います。

=目次=

 

1.『デパス』という薬について

最初に『デパス』という薬について、

実際はどんな薬なのかについて調べてみたいと思います。

後述しますが『デパス』の本来の役割は

「気分をリラックスさせるための薬」

でした。

ただし、不安や緊張を緩和する作用と同時に、

寝付きを良くする作用もあわせもっています。

そのため、睡眠促進薬ということで

睡眠薬のカテゴリーとして紹介したと考えられます。

どうやら『デパス』の作用は幅広いようですね。

そこでもう少し具体的に見ていきましょう。

1-1.『デパス』の成分について

・『デパス』の成分(一般名)はエチゾラムといいます。
・製品としては『デパス錠』と呼称します。形状は円形の小型錠剤で、0.25mg~0.5mg~1mgの容量で製造されています。
・『デパス錠』の正式な薬の区分は、神経系用剤(睡眠促進ではありません)です。
チエノジアゼピン系に属しており、主に精神安定剤として服用します。

これが『デパス』の薬としての正式な情報です。

1-2.『デパス』とはどのような薬か

では『デパス』とはどのような薬か見てみましょう。

主に、気分をリラックスさせるのに服用するための薬としてつくられています。

ですが、実は不安や緊張感を緩和させる作用のほかにも、寝付きをよくする作用があります。

睡眠薬としても紹介されるほどですので、その作用は決して軽いものではないと考えられます。

服用の際には、医師の指導に従って(車の運転は控えるなど)利用するようにしましょう。

デパス』には、前述のような不安・緊張緩和作用、睡眠促進作用のほかに筋弛緩作用があります。

そのため、精神安定剤でありながら、腰痛や肩こりなどの緩和にも処方されることがあります。

更には、抗うつ作用を有しています。そのため、うつ病の投薬治療にも用いられます。

このように『デパス』には複数の作用をもちあわせています。

1-3.『デパス』の効果と安全性

薬の作用はおだやかに効いてくるタイプです。即効性は望めません

そのかわり、薬の能力としては幅広い作用を有しています。

不安・緊張が緩和され、身体的な緊張感もほぐれ、寝付きもよくなり、抗うつ作用もある。

薬としては、作用の幅が広い、気分障害にはもってこいの薬と言っていいでしょう。

また、薬の作用が多岐にわたるため、利用範囲も精神安定に限りません。

具体的には、心身症、不安障害、自律神経失調症更年期障害うつ病不眠症統合失調症などがあります。

これだけの作用を有した薬ですが、意外にも副作用が少なく、安全性も高い薬とされています。

精神関連だけでなく、他の疾患の対処法として『デパス』が利用されるのもわかるような気がします。

1-4.『デパス』はとても重宝する薬

なるほど、こうしてみてくると
デパス』って重宝する薬なんですね。

少々低く見過ぎていました。

では自分の場合はどうだったか、随分前の事になりますが
遠い記憶を思い出してみました。

うつ病の初期段階って、様々な症状が重なり合っているんですよね。

気分は不安定だし、

体力はないのに神経が張り詰めてしまい

自然と体が硬直してしまったり。

夜になると、不安になって眠れなくなってしまう。

うつ病とまで診断はできないものの、うつ病っぽい症状も見られる。

そこに処方された『デパス』はまるで救世主のようですね。

ここまでだと、何もかもがいいことだらけですね。

では、本当に副作用や依存性はなかったのでしょうか?

 

2.『デパス』を投薬した経験談

さて、ここまで触れられてきたのは

デパス』の薬の作用や効能、副作用といった内容でした。

ここで検証されていないのがが『依存性』です。

そこで『依存性』について、
自分の体験や理解について紹介したいと思います。

本章の話は、すべて自分の経験談です。
持論や感情論も含まれることをご了承ください。

2-1.処方の経緯

過重労働と精神的なストレスがタタって
体調不良となり、精神科に通院する羽目に
なってしましました。
(それまでの経緯は、申し訳ありませんが、
個人的な事情で割愛させてください。)

当初は通院をしながら勤務するといった状態でした。

 

勤務は普通通り行っていましたが、
体調が芳しくない時には
短期休職願いを出して養生をしたりもしました。

 

診療については、
特に薬を処方されるわけでもなく、
定期診察を受けては

「症状に大きな改善なし」

と言われることを繰り返していました。

 

普通に通院できていた定期診察でしたが、
ある時は一人では歩けず補助をお願いしたり、
診察室の椅子に一人で座っている事が出来ずに
補助についてもらったりと、
症状は徐々に悪化していきました。

 

そんな自分を見かねたのか、
主治医の医師から

「薬を使ってみますか?」

と問われました。

精神関連の薬ですから不安はありましたが、
それですこしでも楽になるのならと思い、
了承しました。

「何かあった時に飲む頓服として持っていれば安心でしょう」

と言われて処方されたのが『デパス』でした。

サプリメントだと思ってもらえばいいですから」

との言葉に不安感は薄れ、安心してお願いしました。

 

それ以来、
少し体調がだるくて辛かったり、
精神的につらくなった時には、
頓服として『デパス』を飲むようになりました。

2-2.勤務中の服用

薬の作用にも書きましたように、

デパス』は作用するまでの時間がゆるやかです。

とはいえ頓服として出された薬ですので、
当人としては、薬を飲めば即効性がある
信じていました。

そのため、
調子が悪くて『デパス』飲んだものの、
薬が効いてきたころには不安材料も解消し
精神的には落ち着いていた、
なんていうことも度々ありました。

また、睡眠促進作用もあるため
少し眠気を感じることもありました。

でも当の本人としては、

「この薬を飲めば、症状は軽くなるんだ」

そう思い込んでしまっていて、
薬そのものの作用や効能については
一切気にしていませんでした。

でも、
そんなことを繰り返していくうちに
疑問が浮かぶようになります。

薬を飲んでいるのに
病状は一向に良くならないのはなぜ?

それまでは、
症状が辛くなった時にだけ投薬していましたが、
病気の症状が辛くなりそうな時には、
前もって服用するなど、
服用の回数は徐々に増えていきました。

当たり前ですが、精神安定剤ですので
不安感や精神的なストレスを感じることはなくなります。

このようにして、
不調時の頓服から、
不調予防のための頓服へ
使い方を変えてしまったのです。

当初は、極力薬は使わないようにして
生活することにしていたのに。

結果は、
症状が重くなるにしたがって、
服用する回数も増えていったのです。

2-3.結末

どうもおかしい。

自分は何のために病気の治療をしているのか?

精神疾患なのにメンタルケアはないのか?

そんな疑問をもって、
医師に気持ちをぶつけてみることにしました。

そうすると、意外な言葉が返ってきました。

「いやなら、他の病院に行ってください。」

こちらも負けじと

「どちらか紹介いただける病院はありませんか?」

結論は

「ご自身で、インターネットでも調べて探してください」

・・・

唖然としてしまった。

非常に権威のある立場の方だっただけに、余計ショックでした。

結局、その医師のもとでは体調を回復させるまでには至らず。

自力で、別の心療内科に転院することとなりました。

それ以降は
見事に「うつ病患者」としての道をテクテクと歩くようになったわけです。

勿論『デパス』は投薬リストから除外され、
新たに別の抗うつ剤が投入されました。

2-4.自分にとって『デパス』とは?(依存性について)

症状が軽い時には十分な効果が得られたのだと思います。

でも症状が重くなり、即効性を求め始めてしまうと

服用量を増やしたり、

予防線を張る意味で服用したりと

徐々に『デパス』から離れられなくなるような気がしました。

自己管理のなさとも言えますが、

やはり『依存性』には気を付けなければならないと思います。

デパス』は非常にやさしい薬です。

やさしさは、時に仇となることがあります。

服用していても体調面に不調を感じることはありませんでした。


そのかわり、メンタルケアのためといって、
いつの間にか常用者となってしまっていました。

ポイントはここだと思います。

 

3.結論

デパス』という薬は、
神経系に関わる疾患の治療に用いる精神安定剤です。

ただ『デパス』の薬としての作用は、
不安及び緊張緩和作用のほかにも、
入眠しやすくしてくれる作用、
筋弛緩作用、
抗うつ作用
といった複数の作用を有しています。

そのため、
心身症をはじめ、
不安障害
自律神経失調症
更年期障害
うつ病
不眠症
統合失調症
腰痛
肩こり
といった幅広い疾患に対処方されています。

そのため、本来は精神安定剤なのですが、
情報によっては
睡眠薬であったり、
筋弛緩剤だったり、
抗うつ剤だったりすることが考えられます。

自分ではあくまでうつ病のような
精神疾患の初期段階に処方される薬として
認知していましたが、
他の方には別の薬として
認知されていることもあるかもしれません。

いずれにしても、
投薬療法は、医師の指示のもと正しく服用されることが大事です。
もし、処方薬に疑問があった場合には、
遠慮したり、億劫がらずに、
納得いくまで説明を求めるようにしましょう。

とはいえ、あまりにとんちんかんな質問を
永遠とされるとさすがに医師も困るでしょう。
それでも、しっかりと答えるのは医師の義務だと思いますが。

あまり、医師を困らせない程度で
しっかりと納得して投薬治療にのぞむようにするといいと思います。