ぼくが「うつ」から旅立つ日

辛く苦しいうつ病を克服し、健康・幸福・豊かな人生を送る秘訣をお伝えします。

マインドフルネス瞑想に見え隠れする自己催眠の闇と影

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どうも、ジブアリです。

前回は「マインドフルネス」を理解するため考察をしました。

「マインドフルネスの概念」を理解することの難儀さから始めた前回の考察。

そして3つのポイントに絞って考察していった先に見えてきたもの。

それは「マインドフルネス」は能力開発のための方法論であったということ。

ビジネスパーソンにとっては活用さえ間違えなければ有益なソリューションになるでしょう。

それはそれで結構。

ですが合わせて考えておきたい「リスク」について、客観的に指摘している情報をなかなか見かけない。

なぜか?

今回は前回でなんとなく見えてきた「マインドフルネス」の実体をもとにその「本質」と「リスク」を考えてみます。

=目次= 

 

 

1.マインドフルネスが行う瞑想とは

私たち日本人にとって仏道修行、坐禅、瞑想といった文化的資産は至極自然のうちに存在しています。

恐らく、誰一人として大きな違和感を感じることはないでしょう。

たとえあなたが「無宗教」主義を主張したとしても、それはそれとしてこれらの文化的資産に違和感はないはずです。

 

ところが、欧米の人達にとって東洋文化(仏教、禅、修行など)はカルチャーギャップを感じるはず。

 

特に坐禅については不可思議極まりないに違いない。

なにゆえに座して瞑想するのか?

それによって何を得ることが出来るのか?

そう考えるでしょう。

 

実はこう考えること自体が既に『坐禅』から逸脱しています。

坐禅』は(諸説主張はありますが)そこに坐すことそのものであり、何かを求めるために行うものではないということです。

ただ、坐して瞑想する。

雑念はひたすら受け流す。

自らに集中して、ひたすら坐して瞑想する。

 

欧米の方々には、合理性や生産性を感じられないがゆえに、理解に苦しむでしょう。

一方では東洋文化の神秘性になにか憧れのようなものを感じるようで、日本にやってきては、実際に坐禅をやってみる。

やってみると、これまでには感じられなかったなんともいえない不思議な心もちを覚える。

そして、初めて『坐禅』を知ることになるわけです。

即ち『目的のためになにかをする』ことではなく、『ただなにかをする』ことの大切さを体感するのです。

 

では『マインドフルネス瞑想』とは何をするのでしょうか?

坐して瞑想をするまでは、どうも『坐禅』と似ているようです。

 

ところが、ここからが真逆的に異なり始めます。

『マインドフルネス瞑想』では目的をもって瞑想をします。

 

目的(利益)ありきの「マインドフルネス瞑想」と、坐すこと自体が目的の「坐禅」。

マインドフルネス自体は仏教からその宗教性を取り除いたものだそうです。

宗教色を払拭するためといっていますが、明らかに本質が別物になっています。

よくいえば、神聖なる仏道修行に利益本意を盛り込んだニューソートですね。

 

2.マインドフルネス瞑想と自己催眠の類似性

2-1.マインドフルネス瞑想の所作

マインドフルネス瞑想の作法を簡単におさらいしておきましょう。

 

はじめに、「いまこの瞬間に起きていることに意識を集中」

次に、「批評・判断(ジャッジメント)しない」

そして「意識を向けている対象をありのままに受け入れる」

 

私の理解では、

「意識を集中させることで変性意識状態へと意識を移行する」

「物事をジャッジする顕在意識の活動を一時停止する」

「ジャッジが邪魔していた制約から解き放たれた状態で物事を観察できる」

「結果として、新たな気づきや閃きが期待できる」

以上が『マインドフルネス瞑想』の所作です。

 

この意識誘導は、一時期流行した「自己催眠」に非常に似ています。

そこで「自己催眠」について簡単に触れておきます。

2-2.自己催眠の概要

自己の深層心理の改善を目的に、自助作用として用いることが多いです。

所作としては、他人が誘導する催眠術と自分で行う瞑想のいいとこどりと思っていいでしょう。

 

即ち、

意識が催眠状態になるまでの所作は、他人が誘導する催眠術の作用を用いる。

意識が催眠状態(=変性意識状態)になったら、自分自身で深層心理の改善、修復を行う。

深層心理の改善や修復はすべて自分自身の精神活動にて行う。

すべての所作が完了したか否かにかかわらず、自力で催眠状態(=変性意識状態)から意識を戻す。

意識を戻す所作は、他人が誘導する催眠術の作用を用いる。

 

つまり、誘導と解放は催眠術の応用、深層心理の改善・修復は瞑想の応用。

 

自己催眠のいいところは「自分自身のみで行える」ことです。

自己催眠の悪いところは「自分自身の精神力のみで対応しなくてはいけない」こと。

よく「やってみたけど効果を感じれなかった」という人がいます。

まったくもって、不幸中の幸いです。

 

上記に示した自己催眠の工程は、一見なんの問題もなさそうに思えるでしょう。

しかしそれには大きな落とし穴が隠されていることに気づかねばなりません。

それは『変性意識状態にある自分自身の精神状態で、どうやって深層心理を改善・修復するのか』ということです。

 

顕在意識においては、曲がりなりにも合理性や社会的常識といった規範が働いている。

ところが、トランス状態ではそれが全く効力をなさなくなる。

一旦変性意識状態に入るということは、いわばトランス状態になることです。

 

その状態で、どうやって深層心理を修復・改善するのでしょうか?

深層心理の改善・修復どころか、過去のトラウマになってきた記憶が余計増幅されることさえあります。

それまでは理性や社会通念などで抑制してきたおかげで顕在化してこなかったものが一気に噴き出してくるのです。

深層心理そのものが主導権を握ることで起こる重大な盲点です。

 

もしその時点でパニックになってしまったら、自然と変性意識状態から解放されるのを待つしかないでしょう。

おそらく自然解放を待つことが必要である事すらわかっていないかもしれません。

 

いまだにブログの投稿記事で

「自分のこころの状態を良くする方法」(仮タイトル名)

などとして自己催眠を紹介しているサイトがたくさんあります。

内容をみると、自己催眠のメリットだけと手法・手順等を解説しているにとどまっています。なんらリスクについては触れてはいないのです。

 

精神性を改善するのに、意図的に意識操作・記憶の書き換え等を行うことが非常に危険性をはらんでいることは充分に理解しておかねばなりません。

2-3.自己催眠の危険性とマインドフルネス瞑想のリスクの比較

自己催眠の危険性やリスクについては前節で紹介しておきました。

では「マインドフルネス瞑想」には同じようなリスクはないのでしょうか?

自己催眠との所作や作用の類似性を考慮して考察するならば、

「意識を集中させることで変性意識状態になる」

「一旦変性意識状態に陥ると、相当精神状態の抑制に長けていない限り抜け出せない」

マインドフルネス瞑想であっても、決して自身のパンドラの箱を開けてはならないということです。

 

3.なぜ大手企業が優遇するのに医療分野では冷遇なのか?

なぜ米国では超大手企業が「マインドフルネス」を重宝するのでしょうか?

最大の理由は「社員がパフォーマンスを発揮してくれるから」にほかなりません。

ではなぜ医療分野では冷遇されているのでしょうか?

それは単純明快で「回復・改善された症例の発表」がないからでしょう。

なぜないのか?

なぜなら「マインドフルネス」「マインドフルネス瞑想」は企業利益のためにマッチしたメソッドである事。

医療行為としての「マインドフルネス」「マインドフルネス瞑想」は良好な結果が出せていないということ。

 

集中力などほとんどないようなうつ病患者に『今この瞬間だけに集中』させることが出来るでしょうか?

無理でしょう。

まずこの時点で「マインドフルネス瞑想」の実施は難儀であることになります。

 

マインドフルネスが精神疾患に効果があるような書き方をしている情報もあるようですが、信憑性に疑問があります。本当にメンタルケアに貢献しているのでしょうか?

どのような裏付け、所作や作法の効能によって効果があるといっているのか?

 

大手企業が優遇する一方で、医療分野では冷遇されている理由。

それは「成果を上げているか否か」でしかないと確信しています。

もし今後の臨床研究において「マインドフルネス」が大変有益であるという症例が出たら、それは諸手を挙げて喜びたいと思います。

 

4.マインドフルネスは合理的かつ実益主義の米国向きの能力開発法

二回にわたってみてきました「マインドフルネス」ですが。

結論としては

「マインドフルネス瞑想は特殊であり、坐禅や日本古来の瞑想とはまるで異なる」

「瞑想等にあるような、変性意識状態に陥った際の抜け出し方が不明」

という理由から

言葉巧みに表現されたマインドフルネスの『概念』のもと、危険性をはらんだ瞑想的行為を行う。

その目的は?

ズバリ、

「一人でできるブレーンストーミング

これが私の出した結論です。

 

マインドフルネスは、物事を歪み偏りのない見方で観察することで、新しい気づきを得ようというのが目的。

結局は

「新たな気づきを得ること」

「斬新なアイデアを発想すること」

そのために行う発想法のようなものですね。

 

最後に念を押しておきたいのは、再三触れてきましたが「マインドフルネス」「マインドフルネス瞑想」は「マインドコントロールです。

自己洗脳と言ってもいいかもしれない。

意識を意図的に制御することは大変なリスクを伴います。


決して個人で行うことはせずに、専門の施術家のもとで行うべきです。

 

最後の最後に警鐘を鳴らしつつ閉めたいと思います。