ぼくが「うつ」から旅立つ日

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マインドフルネスの功罪に囚われてしまう理由

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どうも、ジブアリです。

物事には必ず『表』と『裏』が具足しています。

良きも悪きも備わっている。

マインドフルネスについても例外ではありません。

マインドフルネスで得られるもの、失うものとは何か。それはなぜなのか。

今回は、マインドフルネスの功罪について『功績』と『罪過』を浮き彫りにしたいと思います。

 =目次=

 

1.マインドフルネスの功罪とはなにか

まず「功罪」について簡単に見ていきましょう。

物事には必ず「表と裏」が存在します。

この世において「良い事ばかり100%」の物事は存在しないでしょう。

同じようにこの世において「悪い事ばかり100%」の物事も存在しないでしょう。

 

物事には必ず「いい面と悪い面」が兼ね備わっています。

ときにそれらを「功罪」と呼称します。

功罪には「功績(いい面)」と「罪過(悪い面)」が存在します。

 

では「マインドフルネスの功罪とはなにか」考えていきましょう。

1-1.功績(いい面)について

マインドフルネスでは「いま、ここ」に意図的に意識を集中させます。

これは「過去の記憶」や「未来の推察」は行わないことでもあります。

なぜ「いま、ここ」に意識を集中させるのか?

 

それは

過去の記憶や経験に対する後悔の念や反省、それに伴う自己嫌悪

未来予測をしたとしても先が見えない、あるいは悲観的な予測に伴う不安

こういったネガティブな意識に囚われてしまうことから解放されることを狙っています。

 

精神性ストレスの原因の多くは、過去の出来事について自身の歪み偏った観念(偏見)で捉えようとするために起こります。

それらは、こころの安定を崩し、気分をネガティブなスパイラルへと引き釣り込みます。そして過度の精神性ストレスを起こしやがて自律神経の調和まで脅かしていきます。

 

マインドフルネスではこうした精神性ストレスを排するために「過去の記憶や経験」や「将来への推察」を行うことなしに、「いま、ここ」の現実のみに意識を意図的に集中することで精神性ストレスから解放されることを狙っていると考えられます。

 

マインドフルネス瞑想を行うことによってそれは体感することが出来ます。

坐禅に代表される瞑想とは異なり「いま、ここ」に意識を意図的に集中させることによって雑念(過去への囚われ、未来への不安など)を排します。

「いま、ここでおきていること」には何も定義がありません。執着もありません。

この現実に、過去の記憶や体験、知識などが加わることで偏見や歪んだ見方がうまれ不快、不満、不信、不安といった感情が生じ始めます。

 

マインドフルネス瞑想は、それらを起こすことなくこころ穏やかな状態で過ごすことが出来るテクニックです。

まさにマインドフルネスの功績といっていいでしょう。

1-2.罪過(悪い面)について

マインドフルネスは『過去の記憶・体験』や『未来への予測・推察』と対象にしません。あくまでも「いま、ここ」に意識を集中させることを重視します。

 

そのため、

過去の記憶や経験、学んできた知識に基づいた発展的な思考活動

未来に対する願望実現のための創造活動

このような、ポジティブな意識の広がりによって得られる創意工夫は期待できなくなります。

 

創造活動とは、過去の体験や知識、未体験な物事への推察などの要素を自由に組み合わせて行う意識的行為です。それには「過去の記憶や経験」「未来への推察」は欠かせない要素となります。

 

特に「過去を振り返ること」は、新たな想像のための要素探しでありアイデアの原種探しに当たります。

また「未来への推察」は、いまだ未体験の事象をこれまでの知識や経験から推察することで発想するものであってアイデアの発展でもあります。

 

マインドフルネスの概念に依れば、これらアイデアの原種、発展は期待できなくなります。すなわち、マインドフルネスが創造活動を阻害することにも繋がってきます。

1-3.マインドフルネスの功罪

マインドフルネスは『ストレス緩和』に対しては大変良好な効果が期待できます。

その一方で『創造活動の阻害』については否めません。

ではなぜ米国大手企業がこぞってマインドフルネスを社員育成プログラムに採用しているのでしょうか?

 

私は当初「マインドフルネスによって、ものごとを多面的に観察できるため、より合理的な物事のとらえ方ができる」と考えていました。

 

しかし、今はむしろ懐疑的になりつつあります。

 

精神性ストレスが緩和されると、それまでは緊張状態にあった脳内機能不全は不調状態から正常・安定状態に遷移すると考えられます。そして脳内機能不全はなくなり緊張状態のなくなった脳内機能は良好なコンディションとなり、最適なパフォーマンスを発揮することが出来るようになります。

 

即ち、マインドフルネスは「ストレス緩和を促進するための手段」であって、「ストレス緩和」されることによって行動に効率性や合理性が分析・判断・行動できるようになる、と意味づけています。

 

簡単にいえば、マインドフルネスでストレス発散してリフレッシュできるから、仕事の効率もあがるでしょ、ってことでしょうか。

 

たとえ「創造活動の阻害」が働いたとしても、それ以上に仕事の生産性や効率性、合理性が得られるのであれば、それは利益として有り余るものとなるでしょう。

ここで重要なのは「パフォーマンスの向上」であって「創造活動の阻害」ではないといっていいでしょう。

2.マインドフルネスの実践による自己評価

2-1.実践と成果

このブログでマインドフルネスを取り上げるようになって、自分自身でも簡単ですが実践してみることにしました。論より証拠、というやつです。

実践は完全ではないですが、マインドフルネス瞑想、概念を日常生活にも取り入れてみました。

結果は、精神性ストレスを感じ始めた時には自然と「いま、ここ」に意識が集中するようになりました。

 

それまでは精神性ストレスの連鎖反応によって起きた不満や不信、不安といったはっきりとした症状や認識に対して対処してきました。物事の是々非々が明確なので対処するにも非常にエネルギーがいりますし、気分も落ち込みます。

 

ですが、現在は精神性ストレスの連鎖反応が起きる直前までにはストレス対処をするような習慣が出来てきたようです。おかげで不満、不信、不安に繋がりそうな物事が起きても「いま、ここ」に意識を向けることが出来てきています。

 

100%完璧に出来ているわけではありませんが、徐々に習慣化されてきている実感はあります。

そういった意味では、マインドフルネスへの効果は体感できていると考えています。

2-2.マインドフルネスの功罪に対して

では、マインドフルネスの功績と罪過について考えてみたいと思います。

まず功績ですが、既に紹介したように精神性ストレスへの対処が出来るようになってきていることからも、良好といえると考えています。

一方、罪過についてですが「創造活動への阻害」という点についても実感するようになりました。

 

本来のマインドフルネスの役割としては『精神性ストレスの緩和』と考えています。

一方で『創造活動の阻害』の懸念もありました。

一方は効果があり、他方は効果がないということは不調和です。

当然『精神性ストレスの緩和』への効果度は『創造活動の阻害』への影響度でもあると考えられます。

意識が「いま、ここ」へ集中するのは、なにか精神性ストレスがかかりそうなときに防衛策として発動されます。

もし、これから新しいことに挑戦しようとしたり、アイデアを発想したい、発想の拡大を狙いたい、といった創造活動を行おうとした場合、それが『精神性ストレス』と判断されてしまうと「いま、ここ」活動が始まってしまいます。

いま、こうしてブログの投稿記事を書いていながらも「いま、ここ」への意識の集中と折り合いをつけながら作業しています。

 

つまり『精神性ストレス』とは、その内容如何にかかわらず、自分自身の観念がストレスと判断した場合においては常に発動されることになるようです(それが習慣なので、当たり前なのでしょうが)。

 

ブログを書くことがストレスだとは思ってはいなかった。

しかし「いま、ここ」活動が発動していることをみると、どうやらブログ投稿も自分にとってはストレスであるのかもしれない。

 

このままでは何もかもがストレスになってしまうことになる可能性がある。

まして、日頃の生活状況を考えれば精神性ストレスにつながる課題や問題は山積している。それらに対処するために「いま、ここ」活動が発動されていては大変ではないか。

そう思うようになってきました。

3.マインドフルネスとの付き合い方

結論となりますが、

マインドフルネスは、ストレス緩和には効果を認めることが出来る。

マインドフルネスは、創造活動に対して阻害する傾向にある。

『ストレス緩和』によってもたらされる効果は『創造活動の阻害』よりも有益である。時と場合によっては、その副次的効果が『創造活動』そのものとなることもあり得る。ゆえに、マインドフルネスは総合的にみて有益であると判断される。

 

ただし留意すべき点もあります。

マインドフルネスは企業受けがいいためビジネス業界では人気が高いです。

一方で、医療分野では特別成果を上げているわけではなく、メンタルケアなどでの効果を明示出来ている症例はないようです。

ビジネス界と医療分野での温度差は気になるところです。

マインドフルネスを活かしながら、創造活動も積極的に行うには、何らかの対処方法が必要だと思われます。

 

セルフマインドコントロールによるメンタルケアは、時に大きな事故にもつながります。必ず、専門家の指示のもとで行うことが大切です。